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親との同居経験 [介護]

親を通して人間がどう老いて、どこがどう駄目になっていくかという現象をまじかに見て学びました。

であれば、自分がそうならないためにどうするかを考えるようになりました。

家族に迷惑をかけないためにです。

父親の時は、まだ母親がいたので文句を言いながらも(笑)頑張って面倒をみてくれていました。

その父が先に魂の故郷へ帰りますと、さてさて母親の番です。

その介護となった場合、それは同居人である倅の役目と相成ったわけです。

あ!でも女房殿も我が子も相手をしてくれていましたので、それは助かりました。

ただ、やはり実の親は子供が主となって介護をせざるを得ないと思います。

夫婦は他人なのですから、その親はもっと関係ないというのが本音だと思います。

そこを無理に通すと不仲の原因になると思うのです。

つまり、他人に対して大切なことは思いやりだと思います。

おそらく世の中の離婚原因は性格の不一致なんぞよりも、思いやりの無さだと思います。

ま、この辺の考え方は人それぞれで良いと思いますが。

話がずれました(笑)

介護は病気と同じで、家族なりが主体となって動かなければなりません。

病気であれば病院へ行けばいいのですが、介護の知識がないと何をどうしたらいいか全くわからないところからスタートです。

まず相談場所として、包括支援センターというものがあり、そこで相談に乗ってくれるということを知り、一番近いところへ行きました。

ただ。ここはあくまで相談やアドバイスをするだけで、実際には介護者が動かなければ何も始まりません。

そこでケアマネージャーの存在を知り、とりあえず介護施設に電話をしてケアマネージャーの紹介をお願いしました。

ちなみにケアマネージャー通称ケアマネさんですが、業務内容は介護保険サービスを利用する際に必要なケアプランの作成および介護事業所との調整です。

ケアマネさんを決めて、その後はケアマネさんの主導でやっと介護が動いていくこととなります。

今、自分自身気を付けているのが、「転んではだめ!」ということです。転ぶことで自分で動けなくなり、その結果筋肉がどんどん衰え、体重も増え、さらに動けなくなっていきます。

母親も転んだことが原因で、杖からシルバーカーそして最後は車椅子のご厄介になってしまいました。

では転ばないためにどうするか、それは普段から運動を心がけることです。

全ては自分自身のために!

それと、マスコミが無責任に「いつ終わるとも知れぬ介護。」などと書き立ててますが、終わるときは、あっさりと終ります。

そして、最後に親へ贈る言葉として一言「お疲れさまでした。」が一番ふさわしいと思います。

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レビー小体型認知症 3 [介護]

幻視の症状が進みます。

例えば、壁にかけてある衣類や椅子に置いてある衣類を見て、そこに誰かいると言います。

また自分の手押し車でさえ、それを見て老婆がじっとこっちを見ていると言います。

非介護者がこの状態になりますと、介護する側も気持ちをしっかり(ある意味冷静に)持たないと精神が壊れてきます。

また、この時期には精神状態がちょっとしたことで怒るというふうになってました。

その点も含め、母親が自分のベッドに赤ん坊が寝ていると言いだした時、さすがに一番近い病院の神経内科へ連れて行く決意をしました。


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痴呆に関して知ること [介護]

痴呆に関して、その知識があるか無いかでは、相手に対して寛容になれるかどうかという極めて重要な心の持ち方が変わってきます。

つまり、知識がないと「こんなに一生懸命やっているのに、何故勝手な事ばかり言うんだ!」という思いから「介護うつ」になる危険性があるからです。

あくまで、これは病気なのだということを介護者自身が理解して、客観的に対処していかなくてはなりません。

しかし私自身、母親に対して常に冷静だったかというと、正直それは無理でした。

そんな中で助けになったのは、ケアマネージャーさん中心としてデイケア施設の介護士さん、訪問介護のヘルパーさん達のおかげでした。

特にケアマネージャーさんは、要介護者と介護者の接する時間を減らすことによって万が一のことを避けるよう配慮していたように思います。


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レビー小体型認知症 2 [介護]

幻聴というのもありました。

下町の住宅ですから、隣の家の駐車場とはブロック塀で仕切ってある程度です。

ある朝、母親が「隣の家の息子は車の中で寝泊まりしてるんだよ。夜遅くまで話し声がして眠れなかったよ。」と文句をいいだしました。

たしかに夜のご商売をやっていると聞いてましたので、そうなのかなとも思いましたが、ドアも窓も閉まっている車の中の話し声が、家のサッシの窓をきちんと閉めた室内で聞こえるわけもないのですよね。。。

こういった初期症状の段階でケアマネさんが、「昼間、家に一人でいるのは良くないので、デイケアに行って介護士さんや同じお年寄りの方達とお話をしたり、ちょっと頑張って歩くリハビリをしたほうがいいですよ。」ということで施設を手配して下さったのですが、気分によって行ったり行かなかったりと後で月一のケアマネさんとの打ち合わせで聞かされることになります。

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レビー小体型認知症 [介護]

母親の認知症で、まず最初にその兆候が出始めたのが幻視症状でした。

トイレや廊下で、蟻がはっていると言いだしました。

最初は私も知識がなかったので、てっきり小さいゴミを見間違えているのだろうと思ってました。

ですので、あまり言い続けられると見間違えている事を説明するのも億劫になり、だんだんイライラしていました。

でも母親には蟻が見えていたのだと後で分かりました。

これがレビー小体型認知症の初期症状の一つだったのです。
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タイミング [介護]

昨日は母親の退院後初めての予約外来でした。

土曜にデイケアで、大声を出すということで早めに戻されその晩はやや興奮状態でした。

日曜はヘルパーさんに2回来て頂き、家で過ごしたのですがボーッとした感じになり、食事に関して一人では出来なくなっており、介助が必要となってきました。

その時は「いきなり痴呆が進んだのか。」と少々焦りました。

数日前までは食事は一人で食べられていましたし、伝え歩きでなんとかトイレも行っていたのです。
まあ、これはオムツ及びパットも汚れてましたから、必ずしもトイレで用を足せていることにはならないのですが、本人の行こうとする意志は尊重したいと思いました。

しかし、痴呆の進行ではなかったのです。

月曜はデイケアに行き、今度は脇腹が痛いとのことで早帰り。
家では痛いということはいわず、またボーッとした状態がさらに酷くなった感じでした。

そして昨日、午後休みを取り予約外来へと行きますと、待合の母親の状態がさらに悪化しており、いよいよ診察室に入りますと医師も「この様子はおかしいですから、救急外来で検査をしましょう。」とのことで移動し検査となりました。

結果「肝性脳症」でした。

医師曰く「おおまかに言いますと腹水及び浮腫を緩和するため利尿剤を服用してもらいましたが、肝機能が悪いため尿として排出されるべき老廃物が脳に流れてしまった結果意識障害が出た。」とのことでした。

ただ痴呆の進行では無かった事にちょっと安心したアホ息子でしたが、これを放置しておきますと昏睡状態になり、肝不全で命を落とすこともあるという、かなり危険な状態だったのです。

まさにグッドタイミングの予約外来の日でした。

即日入院、しかし前回興奮状態から大声出して「入院しての治療は無理」と言われてしまった前科者(笑)ですから、個室へ入れられ医師から「また大声だしたら、元気になった証拠ですので、すぐ退院して下さい。」と冗談交じりに言わてしまいました(笑)

そしてアホ息子は点滴で静かに寝ている母親に、「興奮して自分で点滴抜くな!(内緒ですが前回やらかしたそうです)」と念を送って帰りました。

これで意識が回復した時には「怒り」の感情が無くなっていると助かるのですが。。。
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本日 [介護]

年明早々に母親が脳の血流・脳のMRI・腹部CT等の検査を受けてまして、先週その検査結果を踏まえた診察に行ってきました。

どうやら幻覚症状はレビー小体型認知症のためではないかとのことでした。。。しかし最近、見えると言わないんですよね、見えないのか見えても言わないのか、それは本人のみぞ知るなのですが。。。自分の親ながら不思議な人です(笑)

さてさて、問題は腹部CTですが、もともと肝硬変を患っておりまして,それが原因で腹水が貯まってお腹が出てきて体重が増えているとのこと。
そこで先生曰く「これは自分の専門ではないので、主治医と相談して下さい。」と言われてしまい、それでは仕方がないとCTの写真と主治医へのお手紙を頂きその日は退散。

あらためて本日主治医との相談と相成りました。

私的に腹水というとなんか、これから大変なんだろうなという先入観があり、主治医から「うちでは診られないから、紹介状書きます。」とでも言われるのではと思っていたのですが、主治医はあっさりと「大丈夫!」と言ったあと「このまま、良い方向へ持っていけるよう頑張りましょう。」と励ましのお言葉くださいました(笑)

病は気からと申しますか、不思議なもので母親もなんかほっとした表情になりまして、そのまま家路につきました。

今年で御年83歳、良くなるか悪くなるか、なるようになると腹をくくった倅であります。
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自分が歳を取ったら [介護]

痴呆で哀しいのは、私が子供の頃にあれだけ「人の悪口は言うな!」と言っていた母親が、悪口オンパレードになっていることです。
被害妄想からくるのだろうな、とは思っていても、ほぼ自分勝手な理屈で言いまくるのは腹が立つより哀しいですね。

何かの記事で読んだのですが、物忘れが酷くなった老人に「忘れても大丈夫なようにノートに書いておくといいですよ。」とアドバイスをしたところ、そこには人の悪口しか書いてなかった。そんな一節を思い出してしまいました。。。はたして自分もそうなるのか?、いやいやそうはなるまいぞ!と心に誓う私です(笑)

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リハビリパンツ [介護]

足が不自由になりますと、トイレに行けません。

ですのでリハビリパンツのお世話になることになります。

いかんせん我が母、体重が60kg弱ありますので、女房殿では太刀打ちできません。

ここは私の出番となり脇を支えてトイレへ連れて行ったり、リハビリパンツの交換をします。

一番最初はリハビリパンツの交換を正直躊躇しました。

しかし人間とは不思議なもので慣れてきますと、いかに手際よくやるかという事に燃えてきます(笑)

そういうときネットは便利ですね。

経験者の方の記事ほどありがたいものは無いです。

交換に際して、ズボンを片側だけ脱がして、脱がした足のほうのパンツの脇を引きちぎり、次に逆の足のズボンをはいたままの足から下へパンツを降ろします。

そして新しいパンツを両足に通して、ズボンの上から上げてはかせて、最後に脱がせていた方のズボンを上げていけば完了です。。。ちょっと表現するのが難しくて分かりにくいかもしれませんね(笑)

ただ寝ている場合はお尻まで上げるのが少々難しく、横向きにさせて上がったほうのお尻をズリ上げます。
次に反対側も同様にします。

最後に足を持ってお尻全体をズリ上げます。

まだ楽な方法として、洋式便座まで介助して連れて行き、とりあえず用を足させた後に上記の方法でお尻の下までパンツとズボンを装着したら、前から脇を抱えて立たせて、我が家のトイレは狭いので、とりあえず廊下まででて、丁度相撲の組み方(体重と重心を前にいる私にかけさせた状態で両手を私の腰なりズボンを掴ませる、同様に私の方は母親のパンツとズボンをズリ上げる)のようにしてパンツを上げると楽です。

ただどちらにしても体力がいりますねぇ~体育会系でよかった(笑)
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冷やし中華作りました [介護]

本日は母親の通院のため、午前中半休をとって付き添ってきました。

予約はいらないのですが、朝6時半には医院の玄関が開きまして、そこの名簿に名前を書いておきますと当日の予約ということになります。

ですので、6時半少し前に行くようにしております。

それでも先客の方が一人きていました。

さてさて、それでも2番ですから診察開始の9時前にはいなくてはならず、母親の足の具合をみて40分前には家を出ます。

手押し車を頼りに歩きますので、かなりスローです。
でも、たまにゆっくり歩くのもいいものですね。

今日は小児科の診察が休みなので、思いのほか空いておりました。
診察を終え、処方箋を隣の調剤薬局に出し、あとで取りに来ますと行って帰路につきました。

昼は冷やし中華が食べたいとのことだったので、10時半位に一番近いスーパーで具材を調達しまして、家に戻って調理をし、昼にはちょっと早い11時半位に冷やし中華とスープを用意しました。

その後、着替えて出がけに「いってきます」といいますと、「美味しい!」と珍しく褒めてくれました。

トマトもキュウリもチャーシューも単純にカットしただけなので、調理といっても不細工な薄焼きたまご(とても錦糸たまごとは言い難い(笑))を切ったものだけなんですけどね(笑)
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