来なかった年賀状 [独り言]
その方は、当時勤めていた会社の私とでさえ親子ほどの年齢差があった女性の大先輩です。
ある時、癌が発見され社長から退職勧告をされて会社を去りました。
口うるさいところもありましたが(笑)、そこいらの男性社員よりも凛としたところを尊敬していて、直接ではなくある女性に住所を聞いてもらって年賀状の交流をしていました。
辞められてから、悠々自適の生活をされて旅行等、人生を謳歌されているご様子が年賀状に綴られておりました。
その年賀状が今年はなかったので嫌な予感はしていたのですが、やはり亡くなられたとのことでした。
生涯独身を貫いた方なので、その知らせは甥御さんから書面にていただきました。
あまりご自身のことを語られる方ではなかったのですが、キリスト教の教会に通われていたこと、またその教会に自身の死後をたくされていたこと、それと学業優秀なおかつ裕福な家庭で育ったのだろうということぐらいは存じ上げていました。
そうそう、何が一番印象深かったのかといいますと、その会社の面接に行った際にひと際大きい声の女性がいて、「こっちが緊張しているのに楽しそうでいいなぁ。」なんて(笑)、その声の主がその女性でした。
今言えることは、「お疲れさまでした。」の一言です。
癌ではなくコロナで亡くなられたとのこと、人の命の不思議さを考えさせられます。
年賀状ってヤッパ大切ですよね。
毎年社交辞令みたいにワープロ印刷され送られて来る物って何だか冷たい感じがしますよね。
その点、少しでも手書きされた内容だと嬉しく感じられるのはオイラだけなのでしょうか。
ある意味年賀状って凄いですね。
by 影風響 (2022-05-09 08:51)
佳い文章+佳い写真、niceです!
(内容は残念なことですが)
by momotaro (2022-05-17 05:54)