命日 [独り言]
早いですね
2年なんて、あっという間で
でも自分も天寿を全うするまで、あの日のことは忘れないだろうな
母親の手術が無事に終わり、夕方帰りがけにオヤジの病院に寄ったけど
丁度看護婦さんにオムツの交換をされていて、オヤジも気まずいだろうからと思って、そのまま帰った夜に電話がなって
女房殿から「お父さんの病院から」って受話器を受け取って「危険な状態である」と聞いて
兄貴に電話を入れて
自転車をこいで病院へ
4人部屋から個室というより、処置室みたいな所に移動していて
まぁ末期の癌で延命はしないということでお願いしていたので、しょうがないけど
ちょっと寂しかったな
無言のオヤジに「もうちょっとで兄貴がくるから、あと少し頑張れ」って独り言のようにつぶやいて
そしたら、ちょっと呼吸と心拍が良くなった気がして（笑）
そう、意思表示が出来ないだけで、きっと私の声が分かってるんだろうな、なんて勝手に解釈したりして
兄夫婦が到着して、「このまま、みんなでいてもしょうがないから、お前は帰っていいよ」という言葉に甘えさせて貰い
また家に戻って、そうだな30分くらいたったくらいかな
女房殿から「お兄さんから」と受話器を受け取って「恐らくもうダメだから、来る来ないはどっちでもいいよ」
とのこと
慌てて自転車に乗って再び病院へ
そう、その道すがら雪が降ってきたんだよ
病院に着いたら、廊下を兄夫婦が向こうから歩いてきて、兄貴がぽつり「ついさっき亡くなったから」と
兄嫁が「せっかっくだから、顔を見てやって」と
また処置室に戻り手を合わせながら「お疲れ様でした」と言ったら、なんか泣けてきたな。。。
きっと雪が降ってきたとき逝ったんだろうな
