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昭和から平成 [思うこと]

かろうじて二十代だった頃ですが、昭和63年暮れだったか、あけて64年1月初旬だったか、天皇が崩御される前に皇居でお見舞いの記帳がしたいと友人に言われ付き合いました。

私はと言えば、父親が昭和2年生まれ多感な時期に戦争体験していますから、「天皇の戦争責任はだれがどう考えてもある。」そういう教えを親から受けていましたので記帳には参加しませんでした。

そのような体験をした親に育てられましたから、正直、皇族というものに関して、私はいい印象はもっていませんでした。
しかし、平成の天皇皇后が2015年にペリリュー島(大東亜戦争において、米軍約5万と日本軍1万1千が戦い、日本軍は玉砕、米軍も約1万人が死傷)を訪問され「西太平洋戦没者の碑」に深々と頭を下げられた映像を見て、私的に「戦死された方々に昭和の過ちをお詫びしている。」そう考えるに至りました。

そして、その年の終戦70周年の戦没者追悼式において、いままでは戦争について「深い悲しみ」という言葉を使っていたのを「深い反省」と修正しています。

これは、前日に安倍さんが、「痛惜の念」を表すと述べつつも「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と発言したことに対して婉曲に異を唱えたものと解釈していいのではないでしょうか。

うちの父親もしみじみ言っていました「戦争は絶対にしてはいけない。」その教えは我が子にも伝えておこうと思います。

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風船かずら

昔から日本で暮らす人が織りなしてきた文化や歴史と天皇制は同一ではなく、それをあたかも日本のすべて、中心であるかのように利用して戦争に進んだ時代があったことを忘れてはいけないと思います。天皇陛下や美智子妃の人としての姿勢、やさしさは尊敬できます。しっかり過去の歴史とも向き合っていらっしゃる、そして何より人類が戦争をしてはいけないという深い思いは鏡でもあると思います。
by 風船かずら (2019-04-22 09:28)